藤原鮮魚店について

  • 高知の魚屋で一番大事な事

    高知の魚屋で一番大事な事はカツオの目利きだと思います。魚イコールカツオ、カツオ以外は魚と呼ばない常連さん。そんな常連さんの期待に応えようと毎日毎日カツオを仕入れ捌いています。カツオは難しいです。人間と同じように1本1本個体差があるので1本1本味が違うのです。それは毎日毎日カツオを捌いている店主にしか分かりません。美味しいか美味しくないのか見極める術が高知の魚屋には求められます。
    カツオにはゴシやゴリやイシカツオと呼ばれる強烈なクサみを放つ個体が紛れ込みます。これがくせもので、素人だけでなくプロの方でも分からない微妙な違いの場合があります。
    仕入れから捌き、タタキや刺身にするすべての工程を私1人で行っておりますので絶対に美味しくないものは提供しません。安心して注文下さい。

  • 「焼き」でおいしさを閉じこめる

    藤原鮮魚店では、カツオのタタキの焼きは藁焼きではなく、あえてガスで行います。

    なぜ藁焼きではないのか?
    カツオのタタキといえば、藁焼きが一般的ですが、これはカツオの臭みを消すための焼き方です。

    純粋にカツオのおいしさを味わってもらいたいので、藤原鮮魚店ではガスで焼くことで、カツオの本来の旨味や香りを存分に味わうことができます。
    また、藁焼きの難点として焼いた後にカツオを洗う必要があります。

    これは焼いたときに藁の灰がカツオのタタキについてしまうためで、せっかく焼きで閉じこめた旨味や香りが洗うことで水に抜けて行ってしまいます。

    なので、藤原鮮魚店ではガス焼きで、カツオの旨味と香りを楽しむことができるようにしています。

    炭火焼でもありません
    お肉や魚を焼くときに一般的には「炭火焼き」はかなり良いイメージがあります。

    確かに
    ・遠赤外線の効果
    ・炭の香り
    などの効果でおいしく仕上がることもありますが、カツオのタタキでは、炭火で焼こうとすると火力が足りず、遠赤外線効果で中まで火が通ってしまいます。

    当店のカツオのタタキはガス火仕上げなので、表面のみを「さっ」とあぶって外側は香ばしく、身は新鮮なカツオならではの美味しさを味わっていただけます。

  • 「美味しい」を、高知から全国へ

    当店は僕のひじいちゃんが地元・四万十町で始めた鮮魚店です。

    鮮魚だけではなく、お菓子やパン、ビールにタバコといった生活雑貨の取り扱いもしていて、初代が営んでいた頃からの馴染みのお客さんが世代交代をした今でも毎日のように通ってくれている地元の人たちに支えられているお店です。

    店頭に並ぶ魚は大量に仕入れた魚をただただ売り捌くのではなく、毎朝市場へ通い厳選したものだけを提供しています。

    特にカツオは捌いてみるまでその良し悪しがわからない魚なので、仕入れても、捌いてみて納得のいかないものは店頭には並びません。

    それもこれも僕の目利きを信頼してくれているお客様の「美味しい」の一言のためです。

    このホームページを見にきてくれた全国の皆さんとも、常連さんたちのような長いお付き合いをしていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

  • 家業に関わるようになったきっかけ

    僕が家業に関わるようになったのは今から16年前のこと。大学生活を県外で過ごしていましたが卒業後にUターンしてお店の経営を手伝うようになりました。といっても、最初は鮮魚の方ではなく、当時まだ経営していたガソリンスタンドで働く毎日。

    本格的に鮮魚に携わるようになったのは2019年にガソリンスタンドを閉めたことがきっかけです。

    「まずは魚の見極めから覚えていったらどうだろう」という父のアドバイスで、毎朝市場に通い魚と睨めっこする日々が始まりました。

    ガソリンスタンドから離れて、鮮魚店と雑貨店に完全シフトチェンジし、魚を極めたいという想いにも火がつきました。目利きはもちろん、魚の捌き方など一人前となるための目と技術を父親から叩き込んでもらい

    お店を任せてもらうようになったんです。

  • 藤原鮮魚店の未来

    当店は、これまでは高知県産の魚にこだわって販売する鮮魚店でした。しかし、全国には旬の美味しい海産物がたくさんあります。例えば北海道産のホタテや明石のタコ、そういった全国の美味しいもの、自分が食べてみてオススメしたいものなど、今後は産地にこだわらず提供し、4代目店主のカラーを取り入れた店作りもしていきたいと思っています。

    今回始める通販サイトも同様、地元のお客さんとのような関係性を全国の方と深く築いていけたらと思っています。高知にはこんな想いで魚を売っている鮮魚店があるんだと知っていただき、僕の目利きで選んだ本物の美味しい魚を味わってみてください。

  • 魚の目利きについて

    高知県で水揚げされたものを中心に、全国から集まるその時の旬を追いかけて選んでいます。ただ、カツオだけは捌いてみないと売り物になるかどうかの見極めができない魚です。「魚=カツオ」という地域の人々に育てられてきたお店ですので、微妙なものは出しません。妥協せずに自分の目で見て美味しいと思うものだけを提供します。

  • 秘伝のタレ

    当店の鰹のタタキのタレは、僕のおばあちゃんが考案したものです。

    通常はポン酢系の酸味のあるタレが多いですが、当店のタレはすりおろしたニンニクがたっぷり入った甘じょっぱいもので、酸味の苦手なお子さんからも人気です。魚が苦手な子どもでも、これなら食べられるというお声もいただきました。

  • 自宅で簡単に味わえる刺身

    刺身は冷凍せずにフレッシュなまま柵の状態で真空パックでお届けします。下処理済なので切って盛り付けるだけで一皿が完成します。押しつけて切らずにスッと手前に引きながらスライスしてみてください。刺身包丁やよく切れる包丁があれば尚良し。届いた当日はそのまま刺身で、残ったものは揚げたり、焼いたり、しゃぶしゃぶにしたりといろんな料理に使っていただけます。