藤原鮮魚店の隣で150年程前、現在の四万十町東又に鍛工場を創業した刃物専門店 黒鳥 とコラボした商品の紹介です。
土佐打ち刃物の黒鳥鍛造とは一本一本手打ち鍛造し、鉄と鋼を組み合わせ、量産品には無い理にかなった形状を自在に作り出すことができます。
大きさ・形・角度・硬さ・重さなどを調整しながら、作業する場面や使用する人に合った刃物を作り出すことが可能です。
土佐型刃物と呼ばれる刃物は、柄を取り付ける為に開けられた穴(ヒツ穴と言います)が長方形であり、製造過程に於いて赤熱した鉄を鉄を打ち抜いてヒツ穴を開ける、一体成型により作られた刃物のことを指します。
土佐型と呼ばれる刃物には、斧類・柄鎌・枝打鉈・鍬等があり、その丈夫な作りは古来より山多き土佐の国(開墾や、農業)において欠かせぬものでした。
土佐国(現在の高知県)は気候が木の生育に適しており、古くから多くの木材を産出していました。
そのため山林伐採に頑丈な刃物が必要とされ、鎌倉時代以前から打刃物が作られていたとされています。
安土桃山時代の資料(長宗我部地検帳)には、土佐国に399軒の鍛冶屋が存在していたと記されています。
時代の中で洗練された技術
江戸時代に入ると積極的な新田開発や山林支配、内原野焼などの産業育成が始まり、
農業林業用の打刃物の需要が拡大し、土佐打刃物の生産量や品質が格段に向上しました。
明治の時代以降も機械化の流れも取り入れながら現在まで受け継がれてきた土佐打刃物は、
以前ほどの需要は少なくなったものの、何世代にも渡って使い続けることのできる耐久性と、職人の手によって研ぎ澄まされる切れ味が評判を呼び、全国的にプロフェッショナルの仕事道具として多くの高い評価を受けています。
刃物の切れ味の『味』は刃物の切れ具合で使われる言葉ですが、その切れ味は料理そのものの『味』を決める意味でも使われています。切れ味の悪い包丁ではその素材の100パーセントの『味』を引き出すことはできません。藤原鮮魚店をはじめほとんどの鮮魚店でもそうだと思いますが仕事の終わりに必ず包丁を研ぎます。次の日に100パーセントのパフォーマンスを発揮するためです。研いだ後の包丁はカミソリのような切れ味です。そのくらい料理人、鮮魚店にとっては包丁の切れ味は大事です。是非藤原鮮魚店でも使っている土佐打ち刃物黒鳥、切れ味抜群の包丁で最高の料理を試してみてください。包丁の切れ味は料理の『味』を左右します。